なぜ格差は広がるのか
富めるものはますます富、貧しきものはますます貧しくなる
格差社会
まさにこれは今現在人類が直面している現状です。
格差というのはこれまで人類の天才たちが解決しようと挑んできましたが、誰一人解決することができませんでした。
解決するのは非常に難しい格差問題ですが、格差が広がる理由はものすごく単純なんですよ。
資本主義だから
資本主義の厳密な定義などはここでは触れませんが、
大事なことは持つ者となるのか持たざる者となるのかで大きく別れるということです。
フランスの経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」が大ベストセラーとなりました。
この「21世紀の資本」の何が凄いのかというと、r>gという式が成り立つということを照明したことです。
これは全く難しい話ではありません。
簡単に言うと、rというのは資本で稼ぐお金、gというのは労働で稼ぐお金のことです。
資本での収益と、労働での収益を比べると、常に資本で稼ぐ金額の方が大きい。
ということを、300年間という長い期間のデータを集めて証明しました。
つまり、配当、金利、賃料などの資本から得られる所得は、労働をして貰う賃金を常に上回っているということです。
そして、資本というものに限界はありません。
持ってれば持っているほど資本所得というのは膨大なものとなっていきます。
資本を持っているもの、持っていないもの、資本主義ではここに大きな差が生まれるのです。
持つ者は資本家であり、持たざる者は労働者です。
資本家とは資本を持っている人間のことを指します。
資本とは何もしなくてもお金を生み出すものをいいます。
例えば、お金、株、債券、不動産、事業、などがあります。
これらから得られる収益は体で稼ぐ労働所得ではなく、資本で稼ぐ資本所得です。
資本所得は資本が大きければ大きいほどそれに比例して資本所得も大きくなります。
そして、資本所得で得た利益を元本に組み込んでいけば、複利の力を利用することができます。
つまり、資本所得には限界がありません。
しかし、労働所得には限界があることは説明するまでもないと思います。
労働所得のことを給与所得と言い換えてもいいかもしれません。
給与所得とは、資本家から支払われる労働の対価報酬と言えます。
会社から貰う給料で説明するとわかりやすいと思います。
まず、会社のオーナーである株主からしてみれば、会社というのは収益を挙げる資本ということになります。
株主にとって事業というのはお金を稼ぐシステムです。
そのシステムを会社といって所有しているということになります。
ですので、会社が利益を上げて、配当を出せば株の所有率分の配当金が出るということです。
株主にとって会社(事業)が資本であるということ意識した上で、
話を戻しますと、
給与というのは、資本家から支払われる労働への対価報酬といいました。
会社の従業員は会社から給与を貰います。
給与というのは会社にとって経費です。
つまり、従業員は会社、つまり収益をあげるシステムの一部ということになります。
この機械を動かすのに電気代はこれだけのお金がかかる。と考えるのと同じように、
この人間に働いてもらうのはこれだけのお金がかかると言うのと同じだということです。
そして、一生懸命従業員が働いて稼いだ利益は、配当として株主へと分配されます。
汗水たらして一生懸命世の中の理不尽と戦いながら働いて稼いだ利益は、
働いている当事者の従業員のものになるのではなく、全て資本家の懐に入るということです。
まとめると、資本主義というルール上絶対に資本家が豊かになるようになっているんですよね。
資本家の所有するシステム上にいる限り生活が豊かになる事はありませんし、格差は広がるということです。
親の収入を子供のお小遣いが上回ることはありませんよね。
そして例え親の収入が増えたとしても子供のお小遣いが増えるとも限らないわけです。
親の収入にお小遣いが比例しないのと同じことです。
だからと言ってお小遣いを与えないことで子供不満が溜まって泣いたり、グレたりされないようにしているわけです。
逆に子供お金を与えすぎてもろくな育ち方をしないので、必要最低限だけ与えるということになります。
そう考えると現代のサラリーマンそのものですよね。
死なない程度の生活ができて、遊ぶ気になれば贅沢はできないまでも好きなことは出来る。
でも仕事をやめることはできない。
辞めた時点で、生活することができなくなるから。
そして、仕事をしていることで精神的ストレスに晒され、肉体的にも苦しく、仕事をしていることで時間的余裕もない。
全てにおいて余裕が無いことで、ますますストレス解消をするためにお金を消費し、時間も消費する。
そして、月曜日を迎え、精神を削りながら労働に従事する。
このラットレースから抜け出すことは本当に難しいです。
なぜなら、今挙げた全てのストレスを振り切って資本家となるべくお金を貯める、もしくは稼がなくてはいけないのですから。
しかし、年収2000万円という高給取りでさえ、資本家になるために必要なお金を貯めることは難しいわけです。
1億円を貯めるには年収2000万円でも難しい(なぜ年収2000万円でもお金を貯めることが難しいか、という話を下の記事で話しているので見てみて下さい。)
給与所得で1億円は絶対に貯まらない
年収2000万円の高給取りでさえ資本家を目指すことは難しいと考えると、
生半可なことではラットレースから抜け出す事はできないんですよね。
だからといって、ラットレースにいる人達が絶対に資本家になれないか、というとそうではありません。
簡単ではありませんが、資本家になる方法は僕の知る限り4つあります。
おそらくこの4つ以外は無いと言っても良いと思います。
その大金を稼ぐ4つの方法について説明したいところですが、
だいぶ長くなってきたので今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
次回、資本家になるための4つの方法についてお話します。
では、ありがとうございました。
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